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会長挨拶

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本年度、公益社団法人上伊那教育会会長を務めさせていただきます、高遠小学校の原文章と申します。よろしくお願いいたします。

さて、上伊那教育会は、明治12年、県下のどこよりも早くに発足した「上伊那教員集会」を出発としています。以来、長年に渡る先人たちの実践の積み重ねの中で、「はじめに子どもありき」「限りなき土着性の追求」「たゆまぬ教師の研鑽」は、上伊那教育会の確固たる基本理念として、私たち会員の心に刻まれるようになりました。

また、平成24年度には、公益社団法人となり、教職員の資質向上のみならず、地域・家庭の教育力向上と地域文化の進展にも寄与する教育会として再出発いたしました。その際、組織としても大きな変更があったのですが、これについては、あまり知られていないのではないかと思います。

その時の大きな変更点としては、それまで「同好会」と呼ばれていた研究会組織が、教育会とは別組織として位置づけられ、「教科等教育研究会」(通称教教研と呼びます)という名称になりました。現在、「〇〇研究会」と呼んでいるものがそれです。また、各支会の教職員会も同様に、教育会とは別組織となりました。もちろん、組織を構成するメンバーはほとんど同じであるわけですし、教育会から助成もしていますので、今でも強いつながりや連携のもと運営がなされております。

そして、昨年度、その平成24年度以来の大変大きな組織的な改変を行いました。まず、これまでの「研修部」に「上伊那教育編集委員会」を加えて新たな「研修部」としました。次に、15委員会で組織されていた「教科部」は、5委員会で組織していた「社会部」と統合して「研究調査部」としました。また、「調査出版部」は、新設した4委員会に加え、「ギャラリー活用委員会」をここに移して「児童生徒育成部」としました。「教育会館運営部」は、「会報委員会」をここへ移し、新設したグループウエア管理委員会と未来継承委員会を加え、「教育会運営・広報部」としました。郷土研究部及びあり方委員会については変更ありません。

このような組織改編をした理由は、平成24年度に公益社団法人化した際、定款・諸規程集を整理したのですが、実際の事業と合致しない部分があり、その後、手をつけずにきておりました。それを今回定款・諸規程集に合わせて整理したという訳です。

ただ、ここで大事なのは、組織を改変したということだけではありません。組織の改編と共に、その事業内容を大きく見直したことにあります。そのことについて、もう少し説明をさせていただきます。

まず、一番大きな内容変更は、従来「教科部」と呼んでいた教科等委員会の内容です。これまで、委員会によって多少違いはありますが、主な活動は10月の教育課程研究協議会の午後の運営をすることであったと思います。しかし、「教育課程研究調査事業」の名前からすれば、学習指導要領に基づく各教科の教育課程について「研究調査」を行う委員会というのが、本来の使命であると思います。

そこで、今回、組織改編を機に、教育課程研究調査事業の15委員会は、「研究調査」に軸足を置く委員会といたしました。10月の教育課程研究協議会の午後の運営は残しますが、あくまで、研究調査に軸足を置く委員会にする、ということを会員の皆さんにはご理解いただきたいと思います。特に、教科等委員会の中で、運営に関する仕事が大きな比重を占めていた委員会については、その部分を切り離して、新たな委員会を設置することにしました。それは次の3委員会です。

「国語委員会」の郡習字展の部分、「音楽委員会」の郡市連合音楽会の部分、「理科委員会」の科学作品展の部分を、それぞれ切り離し、独立した委員会を設けました。教育課程研究調査事業(15委員会)の目指す方向は、「授業実践力を高める~個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指して~」であります。この15委員会は、昨年度小学校、今年度中学校で示された新しい学習指導要領をもとに、教科指導の基本について研究し、委員の先生方が、授業参観や自らの授業実践を通して、委員自身の授業力向上を図っていくことを目ざすものです。カリキュラム研究委員会が、毎年共通テーマを提案し、それに基づいて、各委員会で研究をしていただきます。あくまで、委員になっていただいた先生方の力量を高めていただくことが一番の目的です。

今年度、この委員を最初に公募したところ、自分から手を挙げていただいた先生方が40名以上もおられました。私は、大変驚いたと同時に、なぜかとてもあたたかい気持ちになりました。その後も、大変多くの先生方が快く委員を引き受けていただいたのですが、私は、それらの先生方に、心から敬意を表すると共に、感謝を申し上げたいと思います。

次に、これまで「社会部」と呼んでいた「5委員会」、つまり「教育課題研究調査事業」のうち、大きな内容変更を行ったのは次の2委員会です。

「学校図書館教育委員会」から読書感想文に関わる仕事を分離し、「読書感想文委員会」を新設しました。また、「情報教育委員会」が担っていた「親子映画鑑賞会」は、令和3年度もコロナの影響から休止とし、令和4年度以降は廃止することにいたしました。

従って、「学校図書館教育委員会」と「情報教育委員会」は、事業内容を全面的に見直す必要があります。今年1年かけて、どのような事業を推進できるかを検討していただきますが、「学校図書館教育委員会」については、もう何年も学習における図書館の役割の重要性が言われていますので、学校における図書館教育のあり方について、司書教諭や学校司書の先生方と連携を図りながら、新たな方向を示していただけたらと思います。

同様に、「情報教育委員会」も、GIGAスクール構想が現実のものとなり、ICT教育の一層の推進は焦眉の課題であります。その当たりに焦点を当てていただくのも一考かと思います。いずれにしても、十分検討して、新たな一歩を踏み出していただきたいと思います。

この2つの委員会に限りませんが、各委員会の新たな取り組みについては、上伊那教育会情報「仰望」や上伊那教育会報、及び雑誌『上伊那教育』などで取り上げ、広く会員から情報を募り、また情報提供し、会員の実践の参考になるようにしていきたいと思います。

その他にも、いくつか事業内容を変更したことがありますが、代議員を通じて、あるいは先ほどの「仰望」や「会報」などを通じて、今後随時お手元に届けて参ります。

以上、昨年度の組織改編及び事業内容の主な変更点についてご説明いたしました。この変更が単なる組織変更に止まるか、内容面の充実を伴った中身のある改変となるかは、1年目である今年度の取り組みにかかっています。そのためには、委員の先生方だけでなく、会員一人一人の積極的な取り組みが鍵となります。何とぞ、よろしくお願いいたします。

昨年度9月以降、限られた中で実施した事業の中の1つに、雑誌『上伊那教育』141号の特集がありました。「新型コロナウイルス対応の中での船出」と銘打ち、厳しい状況の中、先生方が学びの保障をどう進めたかについて、たくさんの実践を寄せていただきました。現状を嘆くのではなく、子ども達のためにできることを考え、様々に工夫がこらされた実践は、上伊那の先生方の底力を示したものでした。  そして、その特集を読んだ先生方からは、「この一冊に目を通すことで改めて仲間意識を持てた」「外で研修ができない中、実践を学ぶ貴重な場となった」「一丸となって前進しようとしている上伊那の力強さを感じた」などたくさんの心のこもった感想が寄せられました。

それらを読ませていただき、私は、あらためて雑誌『上伊那教育』の果たす役割の大きさを実感するとともに、上伊那の先生方が子ども達との間に創り上げる教育という営みに、誠実で、前向きに取り組まれる姿に心を打たれました。

私たちは、コロナ禍の有無にかかわらず、子ども達の前に立つ1人の教職員として、大きな責任を担っています。それは、子ども達の安全を守り、安心して学校生活を送れるようにすること。学力をはじめとして、生きる力を身に付けるようにすることであります。その責任を果たすためには、自分を磨く以外にないと私は考えます。そして、教育会には、いつでも自分を磨ける場があります。それは、人とつながり、切磋琢磨しながら学び合い、教職員としての底力を付ける場であります。

雑誌『上伊那教育』に寄せていただいた1人1人の先生方の実践、それを読まれた先生方の感想は、正に、教育会がそのような場になっていることを示していると思います。以上を踏まえ、私は今年の上伊那教育会のテーマを

「改革・前進 ~『つながり、学び合い、自分を磨く』を続けるために~」

として、1年間活動を行っていきたいと思います。

コロナ禍にあっても、子ども達の学びを止めない取組を続けることと同様、私たち自身の学びを止めず、自分を磨く取組を、会員みんなで続けていこうではありませんか。

そして、自分たちの取り組みを積極的に発信し、会員で共有すると共に、地域にも伝え、公益法人としての教育会の役割を果たして参りましょう。

1年間、どうぞ、よろしくお願いいたします。

お気軽にお問い合わせください。 TEL 0265-72-3416

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