R6年度 活動内容
・上伊那幼年教育研究会と連携し、幼年教育についての研修や推進を図る。
・上伊那幼年教育大会への協力
・各校の幼年教育に係る取り組みについての情報交換 等
R6年度 上伊那幼年教育研究会総会が開かれました
日時
5月18日(土)
場所
伊那市市役所 多目的ホール
内容
(1)議事
・令和5年度 事業報告並びに決算報告
・新役員承認
・令和6年度 事業計画並びに予算について
(2)研究発表 子どもたちも地域も『生きる』保育園
~子どもの「こころ」と地域の人の「こころ」のつながりをより大切にして~
発表者 辰野町東部保育園 矢崎愛子先生
(3)講演会 演題「育ちと学びをつなぐ園小接続」
講師 信州大学教育学部付属幼稚園教頭 鈴木崇晃先生
令和6年度 上伊那幼年教育研究大会
幼児期の育ちと学びを小学校につなぐ指導はどうあったらよいか
~一人ひとりの「わくわく」を大切にして~
日時
10月22日(火)
【保育園研究保育】
箕輪町立三日町保育園 年長さくら組
担任 柴真奈美保育士 加配 滝澤実穂保育士 藤森あい保育士
「つくってみよう」・・・万華鏡づくり
【小学校研究授業】
箕輪町立箕輪南小学校 2学年
担任 三浦沙織教諭 特別支援担任 石川典子教諭
図画工作「段ボールに入ってみると⁉」
指導者
長野県教育委員会 学びの改革支援課信州幼児教育支援センター指導主事
小川 浩貴先生
参観者からの感想
三日町保育園
・子どもたちがワクワクした気持ちで自然物を探し、それを使って思い思いに制作していて良かった。主体的に取り組んでいたように思う。完成まで試行錯誤したり、協力し合って作り、できあがった物を互いに見せ合う姿をもっと最後まで見たかった。
・「いい匂い」と花の匂いをかいだり、納得いくまで園庭で材料を集めたり、いろいろな姿が見られ、子どもたちのわくわくを感じた。
箕輪南小学校

・体育館に入った瞬間、私自身もワクワクした。身近にあるダンボールではあるが、あらゆる大きさ、高さのものがあり、子どもたちが好みのダンボールへ走って行き、隠れたり、友だちと入ってみたり、いろいろな遊び方を楽しんでいたのが印象的だった。
・子どもが最初に15分間たっぷり自由に遊ぶ時間がとても大切だったと思う。そのおかげでイメージを持て、さらに自分のイメージを友だちと共有することで次の活動へつながっていた。
・小学生になるとダンボールやガムテープ、ダンボールカッターの使い方が上手になり、より自分の考えを実現しやすく、よりわくわくが高まるのだなと感じた。いろいろな発想があり、それを引き出したり認めたり、見守ったりする先生の関わりも大切だと思う。
「遊びや学びに主体的に取り組む子どもの姿を目指すために園と小学校で「わくわく」を引き出すポイントを取り入れた保育や授業を大切にしていることは、スムーズな園小の接続につながっているか」
・保育園でも小学校でも「わくわく」という一つのテーマでつながることで、保育園でも楽しい、小学校でも楽しいということで、子どもたちがつながっていくことができる。その「わくわく」を園と学校の職員が同じ捉えをしている事が大切。・指導案に提示された「わくわく」の具体的なポイントがよい。

「わくわく」につながるポイント
①体験や活動を取り入れる②「やってみたい」材や単元、課題との出会いを工夫する
③「こうやったらできそう」見通しがもてる
④「こうしてみたらどうだろう」試行錯誤の時間や材料がある。選べる。失敗してもやり直せる。
⑤活動や学習に浸りこめる様々な環境構成
⑥自分で決められる
・保育園では手順どおりに進めていく活動、それを基礎に小学校では自分で考えて進めていく活動を行っていた。園でいろいろな経験を積むことで小学校で自分で考える姿につながるのではないか。園小の接続の重要性を感じた。
指導主事 小川浩貴先生からのご指導

・子どもの学びや育ちは連続性の中にあるので、園小の接続とは交流をすれば良いというわけではなく、子どもの育ちを生かして、小学校生活をスタートしていくということである。
・小学校の生活科は、保育園や幼稚園での育ちとつながるように位置づいている。幼児教育は環境の中に教育的価値を含ませながら行っている。遊びは学びである。
・共通して育みたい姿を、保育園と小学校で話し合うことが接続の第一歩。
・自己選択、自己決定、自己実現できることが大切。子どもたちに委ねる部分を多くしていきたい。